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【国際】

米中「一つの中国」確認 首脳、早期会談実施で一致

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 【ワシントン=後藤孝好、北京=秦淳哉】トランプ米大統領は九日(日本時間十日)、中国の習近平国家主席と電話協議し、中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則を尊重する考えを伝えた。米中が互いの関心分野で協議や交渉を進めることで双方は一致した。

 トランプ氏の大統領就任後、両首脳が電話で協議するのは初めて。ホワイトハウスによると、トランプ氏は習氏の要請に応じて「一つの中国」の原則を尊重すると同時に、早期に会談することでも合意した。

 新華社通信によると、習氏はトランプ氏の姿勢を「称賛する」と述べた上で、「『一つの中国』の原則は中米関係の政治的基礎だ」とあらためて強調。米国とともに国際協調を進め、世界の平和安定に取り組む意向を示した。

 一方、米中間の課題となっている南シナ海問題や貿易・通商問題、北朝鮮の核開発などで具体的なやりとりについては明らかになっておらず、突っ込んだ議論はなかったもようだ。

 トランプ氏は昨年十二月、台湾の蔡英文総統と米台断交後初となる電話協議を行い、その後に「一つの中国」の原則の見直しも示唆。南シナ海の軍事施設建設を非難し、北朝鮮への対応も不十分だとして中国への圧力を強めていた。

 トランプ氏は就任後、約二十カ国の首脳と電話協議したが、習氏とは実施していなかった。トランプ氏は八日、習氏に双方の建設的な発展を呼び掛ける書簡を送っており、両国間の交渉によって協議の環境が整ったとみられる。

<「一つの中国」原則> 中国は中国本土と台湾は「不可分の領土」で、台湾は「中華人民共和国」の一部と主張。台湾の問題を核心的利益と位置付け、米国などに干渉しないよう要求してきた。米国は1979年に中国と国交を結ぶに当たってこの立場を尊重し、台湾と断交した。米国の歴代大統領は台湾総統との接触を控えるのが慣例だったが、トランプ米大統領は就任前の昨年12月、台湾の蔡英文総統と電話協議。米大統領や次期大統領が台湾総統と直接会話したことが明らかになるのは断交後初めてで、中国は反発した。 (共同)

 

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