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【国際】

「FBI長官解任に失望」 米共和党マケイン氏が批判

ワシントンの米議会で3日、証言するFBIのコミー長官=AP・共同

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 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は九日、連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任した。コミー氏は、大統領選を巡るトランプ氏周辺とロシアとの密接な関係をめぐるFBIの捜査を指揮しており、捜査の進展にブレーキをかけるような異例の強権発動には野党・民主党だけでなく、身内の共和党からも批判の声が上がっている。

 トランプ氏はコミー氏に解任を知らせる書簡で「FBIで指導力を発揮できていないという司法省の判断に同意する。法執行機関に不可欠である国民の信頼を取り戻すため、FBIには新たなリーダーシップが重要だ」と説明した。

 FBIの上部機関である司法省は、コミー氏が昨年、クリントン元国務長官の私用メールの使用問題を巡って、捜査状況を公表するなどした経緯について問題視。コミー氏は「今でも正しい選択だったと信じている」と正当性を主張したが、司法省は「対応は重大な誤り」として解任を進言した。

 だが、過去の問題を突然、蒸し返したかのような解任理由については共和、民主両党が疑問視。共和党重鎮のマケイン上院議員は九日の声明で「コミー氏はどんな状況でもFBIを適切に導いてきた。大統領の解任決定には失望した」と批判した。ロシアが昨年の大統領選への介入を狙い、米国内でサイバー攻撃などの工作を行っていた疑惑の解明を徹底するよう求める考えだ。

 民主党上院トップのシューマー院内総務は九日、解任を伝えてきた大統領に懸念を表明した。会見でも「FBIはトランプ氏周辺とロシアが共謀していた疑惑を捜査中だ。なぜ今、解任なのか疑問だ」と批判。民主党は、ロシア疑惑解明のため、独立性の高い特別検察官の任命を司法省にこれまで以上に強く要求するとみられる。

 トランプ氏は一月、当時の司法省トップのイエーツ司法長官代行がイスラム圏からの入国禁止の大統領令について「合法とは確信が持てない」と表明した直後に解任するなど、強権的な手法が目立つ。

 米メディアは一九七三年に当時のニクソン大統領がウォーターゲート事件を捜査する特別検察官を解任した問題を引き合いに出して今回の解任劇を批判した。

 

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