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【国際】

北朝鮮、弾道ミサイル発射 高度2000キロ以上 グアム射程か

 【ソウル=上野実輝彦】韓国軍合同参謀本部などは十四日、北朝鮮が同日午前五時二十八分ごろ、北西部の平安北道亀城(ピョンアンプクトクソン)付近から弾道ミサイル一発を発射したと発表した。八百キロほど飛行し、約三十分後に日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下。長距離弾道ミサイルの可能性があり、米韓で分析を進めている。文在寅(ムンジェイン)大統領が十日に就任してから北朝鮮がミサイルを発射するのは初めてで、南北対話を有利に進める狙いもあるとみられる。 

 韓国政府は緊急の国家安全保障会議(NSC)を開催。文氏は「北朝鮮を強く糾弾する。対話の可能性はあるが、北朝鮮の態度が変化した時に初めて可能になる」と強調した。

 米太平洋軍は初期分析として、飛び方が大陸間弾道ミサイル(ICBM)とは異なると指摘。稲田朋美防衛相は、高度が二千キロ以上で、新型ミサイルの可能性があると述べた。

 意図的に高い角度で打ち上げられ、実際の射程は米軍の要衝グアムが入る四千キロ超の可能性があり、韓国では長距離弾道ミサイルの技術試験との見方もある。北朝鮮は先月十五日の軍事パレードで、新型とみられるICBMを初公開した。

 革新系政党に属する文氏は大統領就任前から、北朝鮮との対話を模索する姿勢を表明。北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)北米局長は十三日、米国の専門家と会談した後、米朝対話への意欲を示すなど接触に向けたムードが高まっていた。こうした状況下、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは、米韓との対話や交渉で主導権を握る思惑があるとみられる。

 また中国では十四日からシルクロード経済圏構想「一帯一路」国際フォーラムが始まった。この会議に合わせたミサイル発射で、トランプ米政権に同調し、対北圧力を強める中国をけん制する狙いもある。

 

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