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【国際】

「アルファ碁は完璧、欠点ない」 世界最強棋士に3局全勝

囲碁ソフト「アルファ碁」との最終局に臨む柯潔九段。3連敗となった=27日、中国浙江省烏鎮で(共同)

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 【烏鎮=共同】米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)の囲碁ソフト「アルファ碁」は二十七日、中国浙江省烏鎮で行われた「世界最強」とされる中国人棋士、柯潔九段(19)との三番勝負の最終局に勝利し、三局全勝と圧倒した。柯九段は対局後の記者会見で、力の差を認め「アルファ碁は完璧で欠点がない」と強調した。

 ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「AIの大きな可能性を示せた」と述べた上で、対局は今回で最後にすると表明した。

 三回の対局で、アルファ碁はミスのない安定した力を発揮し続け、AIの飛躍的な進歩を証明した。医療分野などでの活用に期待が高まっており、世界各国で開発競争が一層激しくなりそうだ。

 三局目は、アルファ碁が序盤からリードし、そのまま押し切った。

 中国メディアによると、柯九段は対局中に席を離れ、むせび泣いたという。柯九段は「負けてしまってつらい」とうなだれた。ハサビス氏は今年中にアルファ碁に関する論文を発表するとした。

 アルファ碁は膨大な情報からAIが自ら学習し、判断能力を高める「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる技術を採用。過去の対局データを学習するほか、自己対局を重ねて圧倒的な力を付けた。二十六日には世界的な実力を持つ中国トップ棋士五人でつくるチームにも圧勝した。

 現地で観戦を続けた日本棋院所属の王銘〓九段は「人間とAIの対決はこれで一区切りついた。今後は(囲碁を含め)AIをどのように利用していくかが問われる」と話した。

 一方、中国当局は対局のテレビ中継を禁止するなど国内メディアに厳しい報道規制を敷いた。インターネット検閲を巡るグーグルとの確執が原因とみられるが、娯楽・ゲーム分野の報道やネットに対する管理強化も推進する習近平指導部の独裁体質が浮き彫りになった。

◆今後はAIから学ぶ

<トップ棋士の一人、山下敬吾九段の話> アルファ碁と柯潔九段の三番勝負の結果を見て、AIが人間を完全に超えたということに異論がある人はいないと思う。今後は、人間がAIの棋譜から学んで、少しでも強くなるところにいかなければいけない。

※〓は王へんに宛

 

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