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【国際】

米、ICBM迎撃実験成功 北朝鮮の挑発けん制

30日、米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた地上配備型迎撃ミサイル=AP・共同

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 【ワシントン=後藤孝好】米国防総省は三十日、米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)を想定した初の迎撃実験に成功したと発表した。北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を繰り返して技術力を向上させる中、トランプ米政権が米本土の防衛能力の高さを誇示し、北朝鮮の挑発行為をけん制した形だ。

 同省によると、太平洋のマーシャル諸島クエゼリン環礁の実験場からICBMの模擬弾を発射。西部カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から、地上配備型迎撃ミサイル(GBI)を発射して模擬弾を空中で撃ち落としたという。

 今回の実験は、北朝鮮が米本土を射程に収めるICBMの開発を加速させていることを念頭に、迎撃が難しいとされるICBMへの防衛力を強化するのが目的。国防総省・ミサイル防衛局のシリング局長は実験の成功について「ミサイル防衛計画の極めて重要な節目だ。現実の脅威に対する抑止力の信頼性を証明した」と強調した。

 地上配備型ミサイルによる迎撃実験は一九九九年から二〇一四年までの間、ICBMより射程が短い中距離弾道ミサイルなどを想定して十七回実施された。このうち成功したのは九回にとどまり、信頼性の向上とICBMなどへの対応を迫られていた。

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 米軍はGBIをアラスカ州に三十二基、カリフォルニア州に四基配備し、年内にも追加配備する予定だ。

<米軍の弾道ミサイル防衛(BMD)体制> 米本土に向かう弾道ミサイルを高性能レーダーで追尾し、高度に合わせて重層的に迎撃する。大気圏外ではカリフォルニア、アラスカ両州にある地上配備型迎撃ミサイル(GBI)とイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイルが対応。撃ち漏らした場合、最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」や地対空誘導弾パトリオット(PAC3)で撃墜。米軍は北朝鮮のミサイルに対処するため日本、韓国とBMD体制の強化を進める。 (共同)

 

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