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【国際】

ラマダン「聖戦」世界でテロ デモ犠牲者葬儀中 爆発で19人死亡

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 【カイロ=奥田哲平】イスラム教徒のラマダン(断食月)に合わせたとみられる過激派のテロが世界各地で頻発している。過激派組織「イスラム国」(IS)は、インターネット上に「全面戦争だ」としてラマダン中のテロ実行を呼び掛ける声明を発表。呼応するグループが、テロを起こしている可能性がある。

 イスラム教徒はラマダンの間、日の出から日没まで飲食が禁じられ、期間中の善行は普段より功徳が高いとみなされる。信徒間に信仰心や連帯感が高まる時期でもある。スンニ派とされるISは、敵視するシーア派や外国人への攻撃を「聖戦」とみなし、テロを実行している。

 今年のラマダンは多くの国で先月二十七日に始まった。二十二日には英中部マンチェスターのコンサート会場前で男(22)が自爆し、少女ら二十二人が死亡した。エジプト中部ミニヤでは二十六日にキリスト教の一派コプト教徒を狙った襲撃事件があり、二十九人が犠牲になった。いずれもISが犯行声明を出した。

 ラマダン入り後も、アフガニスタンの首都カブールの大使館が並ぶ地区での三十一日の爆弾テロで九十人が死亡。反政府武装勢力タリバンの一派「ハッカニグループ」の犯行との見方がある。さらに今月三日にも、反政権デモで警察当局との衝突により死亡した男性の葬儀中だったカブール北西部の墓地で三回の爆発が起き、少なくとも十九人が死亡した。この爆発で犯行声明はまだ出ていない。

 東南アジアでは、インドネシアの首都ジャカルタで二十四日、自爆テロにより警察官三人が死亡し、学生ら一般住民が負傷した。この事件ではIS関連組織の関与が疑われている。

 ISはイラクやシリアで劣勢に追い込まれており、戦闘員が自国に帰還するなど、各地に分散していると指摘される。

 

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