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【国際】

クウェート、イラン外交官らを追放 テロ未遂事件への報復?

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 【カイロ=奥田哲平】AFP通信などによると、ペルシャ湾を挟んでイランと向き合うクウェートが二十日、イラン大使館の軍事・文化・貿易部門の閉鎖と外交官約十五人の退去を命じた。クウェート紙は、国内でテロ事件を計画したテロ組織のメンバー十四人がイランへ逃亡したと報じており、テロ未遂事件への報復措置とみられる。クウェートは、隣国サウジアラビアとイランとの溝が深まる中で両国の仲介役を務めてきただけに、ペルシャ湾を挟んでのパワーバランスが崩れると、中東全体の情勢にも影響を与えかねない。

 逃亡した十四人はいずれも、イランで多数派を占めるイスラム教シーア派の信徒とされ、イランやレバノンのシーア派組織ヒズボラと関係を持つテロ組織に属していたという。クウェートでの控訴審で無罪判決を受け、釈放されていたが、最高裁が先月十八日、十四人を含む二十数人に有罪判決を出し、収監される予定だった。

 クウェートの有力紙「アッシヤーサ」は、判決の日に十四人が小型船でクウェートから逃げ、公海上でイランの船舶に乗り換えたと伝えた。クウェート当局は逃亡について公式に認めていないが、内務省は逃亡者の名前や写真を公開し、情報提供を求めている。

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 クウェートはサウジアラビアを中心とする湾岸協力会議(GCC)の加盟国。その一方で、人口約百三十五万の三分の一がシーア派住民とされ、シーア派大国のイランとの関係も重視しており、昨年一月に国交を断絶して対立を深めるイランとサウジの関係改善を模索してきた。

 

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