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【国際】

独総選挙投票 メルケル氏 4選有力

 【ベルリン=垣見洋樹】ドイツ連邦議会(下院)選挙が二十四日行われた。二十二日公表された最新の世論調査では、保守の与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が34%で、第一党を維持して党首メルケル氏の首相四選が確実な情勢。反難民の新興右派「ドイツのための選択肢(AfD)」は13%で三位につけ、初の国政入りが濃厚となっている。

 メルケル氏は夫のヨアヒム・ザウアー氏とともにベルリンの投票所で投票。雨の中駆けつけた報道陣や見物人に笑顔を振りまいた。CDU・CSUと連立を組む中道左派、社会民主党(SPD)のシュルツ党首は地元の西部ビュルゼレンで投票。報道陣に「できる限り多くの有権者が投票し、民主主義の将来をより強固にしてほしい」と語った。

 CDU・CSUは単独過半数に届かず、選挙後の連立交渉は長期化するとの見方がある。小政党に票が分散し、多様な連立の組み合わせが可能となるためだ。幹部の極右的言動が目立つAfDは他党の協力を拒まれ、政権入りの可能性はないとみられる。

 世論調査でSPDの支持率は21%。旧東独の社会主義政党の流れをくむ左派党は11%。中道の自由民主党(FDP)は9%、環境政党の90年連合・緑の党は8%。いずれも議席獲得に必要な5%超となる見通し。

 CDU・CSUが現在のようにSPDとの「大連立」を続ける場合、欧州連合(EU)の結束強化や寛容な難民政策など政府方針の変更はないとみられる。二〇〇九〜一三年に連立を組んだFDPに緑の党を加えた三党連立は足並みをそろえるのが困難とみられる。

 ベルリンの投票所でCDU・CSUに投票したパールさん(50)は「この四年間、メルケルさんの政権運営で経済は成長し失業率は低い。何も変える必要はない。安定勢力として力を発揮してほしい」と期待。FDPに投じたゲリッケさん(51)は中東などの難民に国境開放したメルケル氏を「国民の意見を聞かずに決めたように感じる。批判を避けている」と語った。

<ドイツ総選挙> 連邦議会(下院)の基本定数は598。全体の議席配分は比例代表の各政党の得票率で決まる。ただ半数の299人は小選挙区で直接選出し、各党は全体の議席配分から小選挙区の当選者を引いた数を比例議席として獲得。小選挙区で得た議席が配分を上回った政党がある場合、超過分を取り消さず、議席配分の比率を守るために他党の議席も増やす。比例で5%以上得票するか、小選挙区で3人以上当選しないと政党は比例の議席配分を受けられない。 (共同)

 

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