東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

スターリン像登場 モスクワ、反対の声も

22日、モスクワで、新たに設置されたスターリン像の横で抗議する女性=栗田晃撮影

写真

 【モスクワ=栗田晃】レーニンやスターリン、ゴルバチョフ元ソ連大統領ら二十世紀のロシア、旧ソ連指導者の胸像がモスクワ中心部にお目見えした。政府系のロシア軍事史協会が取り組む企画だが、一九三〇年代の大粛清で数百万人を処刑したとされる独裁者スターリンの胸像が新たに設置されるのは異例で、反発の声も上がっている。

 同協会の博物館敷地では昨年から、ロシアの歴史が始まったとされる九世紀ごろからの指導者三十三人の胸像が設置。二十二日には二十世紀分の七人を加えるセレモニーが行われ、ロシア文化省のジュラフスキー次官は「絶え間なく続くわが国の歴史、消し去ることのできない名前や出来事の象徴になる」と述べた。

 一方、スターリンの胸像横でプラカードを掲げる抗議行動もあり、会場は一時、混乱した。人権団体「メモリアル」のラチンスキー理事はロシアメディアの取材に「スターリンに対する態度をはっきりさせるべきだ。同じように血にまみれた指導者は歴史上、他にはおらず、スターリンを支持する人は知識不足だ」と胸像設置を批判した。

 ロシアでは近年、第二次大戦の勝利などの実績からスターリンを再評価する声が高まっている。四月にロシア国内で行われた「史上最も偉大な人物」を選ぶ世論調査でも一位となった。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報