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【国際】

クルド独立、住民投票で賛成9割超 イラク反発

 【アルビル(イラク北部)=奥田哲平】イラクからの分離独立の是非を問うクルド人自治区の住民投票が二十五日夜(日本時間二十六日未明)に締め切られ、即日開票された。地元メディアは開票速報で賛成票が九割超としている。少数民族クルド人にとって独立は「民族の悲願」で、中心都市アルビルでは市民が早くも深夜まで通りに繰り出して喜び合った。

 選挙管理委員会によれば投票率は72%。ただ住民投票に法的拘束力はなく、独立には直結しない。自治政府トップのバルザニ議長は今後、国内外に独立の決意をアピールするとみられるが、アバディ首相はイラクの分断や不安定化につながると猛反発している。

 投票は、自治政府が実効支配し中央政府と原油利権を巡って対立する北部の油田都市キルクークなどの係争地域でも行われた。クルド人と他民族の衝突が懸念され、イラク国会は二十五日、治安部隊を展開させるようアバディ氏に要請。キルクークでは午後六時以降の外出禁止令が出された。

 一方で、自国内に多くのクルド系住民を抱え、独立運動が自国に波及するのを恐れる隣国のトルコやイランは制裁措置に踏み切った。

 トルコのエルドアン大統領は二十五日、国境検問所を閉鎖すると表明し、自治区から輸入する原油のパイプライン遮断の可能性も示唆。イランは二十四日、自治区発着の航空便の往来を停止すると発表した。

 

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