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【国際】

キューバから米外交官退避 音波攻撃か 健康被害

 【ワシントン=石川智規】米国務省は9月29日、キューバ駐在の米外交官が「原因不明の聴覚障害」に陥っているとして、首都ハバナの米大使館に勤務する職員の半数以上とその家族を帰国させると発表した。米政府高官は「音波を使った攻撃を受けた」との見方を示した。

 米国務省によると、少なくとも21人のキューバ駐在外交官が昨年末から今年8月にかけ、難聴やめまい、睡眠障害などの被害を訴えた。

 ティラーソン国務長官は29日の声明で「外交官の住宅や米国人が利用するホテルで何らかの攻撃が起きている」と指摘。「外交官の安全を確保するため、退避させる」とした。キューバとの国交は維持するものの、原因を巡る調査を続けるという。

 キューバのロドリゲス外相は「これまでの調査で、攻撃の証拠は見つからなかった」と主張。その上で、米国の調査には協力する姿勢を示している。一方、米メディアは、キューバ以外の第三国の関与の可能性も指摘している。

 米国のオバマ前政権は2015年、キューバとの国交回復や経済制裁の緩和を進めて融和を図った。これに対しトランプ米大統領は今年6月、「キューバのカストロ政権は北朝鮮に兵器を供給し、テロリストやハイジャック犯をかくまってきた」と批判。キューバへの制裁を復活させるなど圧力を強化していた。

 

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