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【国際】

スペイン、カタルーニャ独立投票強行 警察と衝突 460人けが

 【バルセロナ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州は一日、中央政府や憲法裁判所による禁止にもかかわらず、分離独立の是非を問う住民投票を実施した。投票阻止のため中央政府が派遣した警察と住民が各地で衝突し、州政府によると四百六十五人が負傷し、このうち二人が重傷。混乱の中で投票が続いた。

 有権者は約五百三十万人で、即日開票される。賛成多数だった場合、州議会は四十八時間以内に独立を宣言。憲法作成に向けた住民投票や国境管理の検討を始めるとしている。

 州政府は二千三百十五カ所の投票所を用意したが、警察は一部を封鎖し、投票箱や投票用紙を押収。投票所に泊まり込む住民らを強制排除した。

 地元メディアによると、州都バルセロナでは投票しようと列に並ぶ人々に対し、警察が、州の法律で使用が禁止されているゴム弾を発砲する事態も起きた。一方、中央政府は三人を逮捕し、警察と治安部隊の計十一人が負傷したと発表した。

 州政府広報官は一日、「73%の投票所が開いている」と説明。プチデモン州首相は「投票箱と投票所を守ったカタルーニャの人の勇気に感謝し、感動している」との声明を出した。

 住民投票を巡り、中央政府は「国家の統一を損なう違法な投票」と反発。全国から数千人の警察官を動員し、阻止を図った。

 カタルーニャ地方は独自の文化や言語を持ち、経済的に裕福なため独立志向が強い。自治権を制限された歴史も長く、国への不満が高まっていた。二〇一四年にも住民投票が行われ、独立賛成が八割を占めたが、投票率は約35%だった。

 

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