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【国際】

カタルーニャ住民投票 未明に響く大歓声

 【バルセロナ=竹田佳彦】スペインからの分離独立の是非を問うカタルーニャ自治州の住民投票は、2日未明、賛成派が圧倒的多数で勝利した。州都バルセロナ中心部にあるカタルーニャ広場に集まった多数の賛成派の市民は開票結果に歓喜の声を上げた。

 広場は二日午前零時を過ぎても、結果を待ちわびる市民で埋め尽くされた。巨大スクリーンに映し出されたテレビ映像で州政府広報官が告げる。「スペインからの独立に賛成、二百二万百四十四人」。市民はその瞬間、両手を高く突き上げ、口笛を鳴らした。

 「投票できることが第一の願いだったけど、結果も期待以上だよ」。学生のマルティさん(23)が紅潮した顔で声を弾ませた。

 投票を阻止しようと中央政府が送り込んだ警官隊は、ゴム弾を市民に向け発砲するなどし、多数の負傷者が出た。

 マルティさんの友人アドリアーさん(21)は「世界中がこの問題を、住民の人権問題だと感じたと思う」と訴えた。

 広場の近くに住むコンチータさん(68)も「異なる意見の持ち主を警棒で殴るような政治はまっぴらだ」と中央政府の対応を批判。投票実現に若者が大きな役割を果たしたとして「これからは自由で繁栄した国になってほしい」と独立に向けた期待感を口にした。

 広場にはカタルーニャ同様、スペイン国内で独立志向を持つ北部バスク州やガリシア州の旗もはためいた。

 バスク州から選挙の応援に来たシステムエンジニアのイオンさん(27)は「独立へ向けた民意が示されたことで、各地でも同様の動きが加速すると思う」と予想。「中央政府は、カタルーニャ州だけを見ていると大混乱になる」と語気を強めた。

 

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