東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

カタルーニャ住民投票賛成9割 議会の独立宣言焦点

写真

 【バルセロナ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州の分離独立の是非を問う住民投票は一日、即日開票され、州政府は二日未明、賛成票が九割を占め「独立国になる権利を得た」と発表した。地元紙によるとプチデモン州首相は二日の記者会見で、中央政府との対立を受け国際社会による調停が必要と表明。投票阻止のため投入された警察による暴力を検証する委員会の設置や、警官隊の自治州からの撤収も求めた。

 州政府は、警官隊と住民らとの衝突で八百四十四人が負傷したと発表。中央政府のラホイ首相は「必要な措置を取っただけ」と弁明し、投票も開票結果も認めないと強調した。

 二日未明に州政府が発表した暫定開票結果では、有権者五百三十四万人のうち二百二十六万人が投票し、投票率は約42%。賛成票は二百二万票だった。

 プチデモン氏は会見に先立ち、選挙委員会が得票数を発表後「二日以内に州議会を開き独立を宣言する」と表明。カタルーニャ労働総同盟は「人権と自由への重大な違反へ抗議を示す」として、三日に州全域でのストライキを呼びかけた。

 州議会が独立宣言に踏み切るかが焦点となる中、州政府広報官は二日朝、地元ラジオ局に「投票結果を議会に報告するが、宣言をするかは議会の判断による」と発言。中央政府の報道官もラジオ番組で「政府として対話する準備はある。ただし独立を唯一の望みと主張する人と交渉することは難しい」と発言、双方交渉に含みを持たせている。

 ラホイ氏は二日午後、野党代表と会談する。最大野党スペイン社会労働党のペドロ・サンチェス書記長は強硬手段に訴えた中央政府を批判しており、対話を求めるとみられる。

 独自の文化と言語を持つカタルーニャ地方は独立志向が強く、繊維産業や観光業などが盛ん。スペインの国内総生産(GDP)の約二割を占める。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報