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【国際】

「米史上最悪の銃乱射」 規制進まず悲劇また

1日、米西部ネバダ州ラスベガスで、男がホテルの32階から発砲する中、屋外コンサート会場でしゃがみ込む観客ら=VINCESTAGRAMEN提供、ロイター・共同

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 米西部ラスベガスで一日夜(日本時間二日午後)起きた銃乱射事件は死者が五十八人となり、「米史上最悪の銃乱射事件」(CNNテレビ)となった。銃規制が進まない米国では、不特定多数を標的にした乱射事件が絶えない。背景には、人種問題やイスラム過激思想などが取り沙汰されるが、容疑者がその場で殺害され、動機の解明が難航するケースも多い。 (小嶋麻友美)

 二〇一五年以降でも、多数の犠牲を出した乱射事件は四件起きている。サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で同年六月、黒人男女が殺された事件では、逮捕された二十代の白人の男は捜査や裁判で、人種問題を動機に挙げた。

 続く十二月、カリフォルニア州の障害者福祉施設で十四人が死亡した事件では、警察に射殺された容疑者夫妻がインターネット上で過激化し、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓っていたとされるが、ISの指示など直接のやりとりは明らかになっていない。

 昨年六月、フロリダ州オーランドのナイトクラブ乱射では、四十九人が死亡。射殺されたオマル・マティーン容疑者(29)は、イスラム過激思想に感化されていたとの見方が出ていた。

 米メディアによると、ISが今年五月に公表した宣伝ビデオでは、欧米での一匹おおかみ(ローン・ウルフ)型の犯行を呼び掛け、ワシントンやニューヨークとともに、ラスベガス中心部の画像が映し出されていた。

 ビデオを受け、ラスベガス市警はパトロールを増やすなど警戒を強めていたとされるが、今回は大勢で混み合うコンサート会場が標的となった。警備が手薄になりがちな「ソフトターゲット」を狙うテロ事件に、どう対応するかが課題だ。

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