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【国際】

バルセロナ 30万人デモ スペイン自治区 警察の暴力に市民ら抗議

 【バルセロナ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州で独立賛成派が大多数を占めた一日の住民投票をめぐり、警官隊との衝突で約九百人の市民らが負傷したことに抗議するため、カタルーニャ労働総同盟は三日、州内全域でストライキを実施した。各地では抗議集会やデモも開かれ、州警察によると、州都バルセロナには約三十万人の市民が集結し、中央政府の姿勢を厳しく糾弾した。

 「独裁者は出ていけ」「われわれの国だ」。バルセロナ中心部にある国家警察署前の大通りでは抗議の声が響き渡り、独立を求める旗が翻った。大学生のアレックスさん(24)は「警官隊の暴行を見れば、対話はできない」と断言。友人のルベンさん(23)も「以前は独立を考えてはいなかったけど、住民投票後に思いは変わった」と話した。

 ゼネストには小売店の従業員や大学の教職員、学生らのほか、消防隊員らも参加。バルセロナ市内では大半の店が閉店し、抗議に賛意を示した。経営者の指示でシャッターを半分閉めて営業していた靴屋の店員ジェネリンさん(39)は「暴行にはぞっとした。ほかの地域から客が来なくなるから独立には反対だが、本当は店を閉めたい」と打ち明けた。一方、営業を続けるスペイン資本の服飾店前では、デモ隊が「閉めろ。出て行け」と叫んだ。

 代々州内に住むコンソールさん(80)は「中央政府はいつも耳をかさない。対話できなければ独立を宣言するだけだ」と言い切った。

 ゼネストを呼びかけた総同盟は、公式ツイッターで「弾圧を許すな。自由を求めるために立ち上がれ」と呼びかけた。

 住民投票は一日投開票され、投票者数の約九割が独立に賛成。投票率は約42%だった。中央政府は「国家を分断する違法な行為」として断固阻止を表明。全国から動員した警官隊が投票所の閉鎖に抵抗する住民を警棒で殴り、州内で使用禁止のゴム弾を使うなどして多数の負傷者が出た。

 欧州連合(EU)欧州委員会は二日、双方に対話を呼びかけた。

 

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