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【国際】

パレスチナ和解合意 ファタハとハマス 分断状態解消へ

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 【カイロ=奥田哲平】パレスチナ自治政府の主流派ファタハとガザ地区を実効支配するイスラム主義組織ハマスは十二日、二〇〇七年から続く分断状態を解消することで最終合意した。ハマスが行政権限を明け渡し、十二月一日までに統一政府がガザ統治を始める。AFP通信などが伝えた。

 両者の和解協議は今月三日に続いて二回目で、代表団が十二日にエジプトの首都カイロで合意文書に署名した。懸案だった治安権限については、両者の警察機関を徐々に統合させるほか、エジプト国境のラファ検問所は自治政府トップのアッバス議長の警護隊が管理することになった。

 パレスチナ自治区は、ハマスが〇六年の評議会選で圧勝し、ヨルダン川西岸とガザが分断。一四年に統一政府を発足させたが、機能していなかった。評議会選は〇六年以来開かれておらず、「アッバス氏は全てのパレスチナ人を代表してはいない」と指摘されてきた。AFP通信によると、アッバス氏は合意を歓迎し、一カ月以内にガザ地区を訪問する意向を示した。

 和解交渉が急速に進んだ背景には、欧米から「テロ組織」と指定されるハマスが孤立を深めていることがある。イスラエルによる経済封鎖に加え、自治政府も今春から電力供給をカットして締め付けを強めており、ハマスに対する住民の不満が高まっていた。

 最終合意によって十年余り続いた分断状態に終止符が打たれる見通しだが、曲折も予想される。和解協議では、イスラエルと武装闘争を繰り広げたハマス軍事部門の処遇や、イスラエルを国家として承認するかどうかの重要な議題は先送りされたという。

 イスラエルのネタニヤフ首相は三日、軍事部門の解体などを要求しており、一四年以来中断する交渉再開が一層困難になる可能性もある。

 

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