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【国際】

「反難民」2党が勝利 オーストリア右傾化

15日夜、オーストリアのウィーンで、テレビ番組に出演した国民党のクルツ党首(右)と社会民主党のケルン首相=垣見洋樹撮影

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 【ウィーン=垣見洋樹】オーストリア国民議会(下院)選挙は十五日、開票が終了し、内務省発表の暫定結果によると、厳格な難民政策を訴える与党の中道右派、国民党が31・4%を得票して第一党となった。「反難民」「反イスラム」を掲げる極右・自由党も27・4%で第二党。両党による連立政権が有力視され、オーストリア政治の右傾化は周辺国や欧州連合(EU)の難民政策に影響を及ぼすとみられる。

 難民問題を主要な公約にしなかった中道左派の社会民主党は26・7%と僅差の三位で、第一党の座から転落した。不在者投票などが未集計のため、最終的な順位は確定していない。

 国民党党首のクルツ外相(31)は支持者らを前に「この結果は国の変革を求める(国民の)強い信託だ」と勝利を宣言したが、どの党と連立を組むかは明言しなかった。社民党を率いるケルン首相は敗北を認めた。

 オーストリアは二〇一五年、中東からドイツなどを目指す難民や移民の移動ルートとなり、自国にも全人口の1%を超す十二万人が入国した。

 自由党のシュトラッヘ党首はイスラム過激派のテロと難民・移民を結びつけ、「イスラム教徒の流入が過激化の温床になっている」と国民の不安をあおった。自由党は〇〇年から五年間、連立政権に参加したが、ナチス擁護発言で故ハイダー党首が批判を浴び、欧州連合(EU)から制裁を受けた。オーストリアでは〇七年から国民党と社民党の大連立が続いている。

 

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