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【国際】

心身一生続く不安が核の恐ろしさ 長崎の被爆者、国連で廃絶訴え

16日、米ニューヨークの国連本部で、被爆体験を切々と語る木村徳子さん=東條仁史撮影

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 【ニューヨーク=東條仁史】被爆者による証言会が十六日、ニューヨークの国連本部で開かれ、長崎で被爆した木村徳子(とくこ)さん(82)=東京都世田谷区=らが体験を語った。

 木村さんは、核兵器禁止条約の採択に貢献したNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」のノーベル平和賞受賞について「被爆者の運動に世界の目が向けられた」と喜び、「一日も早い核廃絶を」と訴えた。

 証言会は、ICANに参加する日本のNGO「ピースボート」が世界各国で開いてきた。今回は国連総会第一委員会(軍縮)の開催に合わせて行われ、世界のNGO関係者が参加した。

 十歳の時に被爆した木村さんは「火の玉を見た」と被爆直後の様子を紹介。自身ががんを患った体験を踏まえ「私は被爆したからだと思った。心身ともに一生続く不安が、核兵器の本当の恐ろしさだ」と語った。

 核兵器を違法とする核兵器禁止条約は、七月に百二十二カ国・地域の賛成で採択されたが、ICANによると、現時点での署名は五十三カ国にとどまる。

 証言会では、祖父が長崎で被爆した被爆三世の浦田沙緒音(しおん)さん(23)も発言。日本政府が核禁止条約に参加していないことについて「被爆者に『私たちを見捨てるのか』と言わせた日本政府は恥だ」と述べ、署名するよう強く求めた。

 

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