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【国際】

IS 事実上崩壊 シリア民主軍 「首都」ラッカ解放

17日、シリア北部ラッカで、Vサインを見せる民兵組織シリア民主軍の戦闘員ら=ロイター・共同

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 【カイロ=奥田哲平】過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を進める民兵組織シリア民主軍(SDF)の報道担当者は十七日、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカを解放したと明らかにした。七月にはイラクの最大拠点モスルを奪われ、ISは事実上崩壊した。

 ラッカは二〇一四年からISが実効支配。軍事作戦を指揮する中心となった。クルド人勢力主体のSDFは今年六月に本格的な市街戦を始め、米軍主導の有志国連合が空爆で支援した。

 SDFや地元部族らの市民評議会は十月十三日、取り残された住民の犠牲を回避するため、IS戦闘員を市外に移送することで合意。十七日に残った戦闘員が立てこもる病院や競技場を攻め落とした。ロイター通信によると、米軍当局者はラッカに約百人の戦闘員が残っていると述べた。

 IS幹部らは既にラッカ南東百二十キロの要衝デリゾールに移動したとされる。SDFとシリア政権軍は九月上旬から別々にデリゾールにも進軍。シリア人権監視団(英国)は、シリア政権軍が92%を制圧したと発表した。デリゾールを落とせばイラクとシリアで「国家」と称したIS支配地域がほぼなくなる。

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 ただ、ISは依然、シリア・イラク国境の砂漠地帯に潜伏。二千人規模の戦闘員を保っているとされる。ゲリラ戦に転向して組織を維持する狙いだ。ISの拠点は中東各地や東南アジアに残り、欧州では過激思想に共鳴した個人や小集団によるテロが相次ぐ。

 IS指導者バグダディ容疑者も行方不明。九月下旬に公開されたバグダディ容疑者とされる人物の音声メッセージでは、劣勢の中でも戦闘員らに抵抗を続けるよう求めた。

 

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