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【国際】

改革・開放に区切り 強国へ「習新時代」

18日、北京の人民大会堂で開幕した第19回中国共産党大会で、活動報告をする習近平総書記=共同

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 【北京=安藤淳】十八日開幕した中国共産党の第十九回党大会の活動報告で、習近平(しゅうきんぺい)総書記(国家主席)は改革・開放路線を推進した「〓小平(とうしょうへい)時代」に区切りをつけ、社会主義の超大国実現に向け突き進む「習近平時代」の到来を強調した。今大会での党規約改正や指導部人事を通じ、権力集中を加速させ、「習一強」の基盤をさらに固める。

 演説時間は三時間二十分に及び、前回党大会の胡錦濤(こきんとう)前総書記による演説の倍以上。習氏は「新時代」という言葉を三十六回も繰り返し、一期五年の実績を高らかに誇示した。

 習氏は自らが提唱する指導理念を「新時代の中国の特色ある社会主義思想」と位置づけた上で、「毛沢東思想、〓小平理論、(江沢民(こうたくみん)元総書記の)『三つの代表』重要思想、(胡氏の)科学的発展観を継承し、発展させたもの」と定義。「必ず長期にわたって堅持し発展させなければならない」と強調した。

 習氏は「新時代」について「中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現させる時代」と説明。今世紀半ばに「社会主義の現代化強国」として国際社会をリードするとアピールした。

 また、十九世紀のアヘン戦争以降の「屈辱の歴史」に終止符を打つ意気込みを示すとともに、自らが〓小平時代に区切りをつけ、新時代に導く指導者となることを国民に印象づけた。

 一方、五年前の習体制発足後、強力に推進してきた「反腐敗運動」に関し「決して揺らぐことはない」と宣言。今後も党員・政府高官の汚職摘発の手を緩めず、法に基づく国家統治を進める党指導グループを新設することを明らかにした。

 今回の党大会を通じ、習氏は最高指導部メンバーの政治局常務委員(現在七人)や政治局員(同二十四人)の人事を固めるが、自らに近い「習近平派」を数多く登用するとみられる。

 しかし、習氏への権力集中は、毛沢東時代の「個人崇拝」を復活させるとの懸念は強い。中国共産党に対する国際社会の警戒感が高まることも予想される。

※〓は登におおざと

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