東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

リーダー候補、次々登場 中国共産党大会

19日、北京で開かれた中国共産党大会の分科会で発言する陳敏爾氏=共同

写真

 【北京=浅井正智】中国共産党大会は二日目の十九日、北京の人民大会堂で各省などの分科会が開かれ、習近平(しゅうきんぺい)総書記(64)=国家主席=ら第五世代に続く、第六世代のリーダー候補が相次ぎ登場した。ただ「習氏一強」が確立する中、今大会では「ポスト習」を明確には決めないとの見方も広がり、次期指導者レースの行方は混沌(こんとん)としている。

 「総書記の政治報告(演説)の思想は深く、内容も豊かだ。われわれは強い使命感と責任感を抱き、報告の精神を真剣に貫徹しなければならない」

 直轄市・重慶の分科会に出席した陳敏爾(ちんびんじ)市党委員会書記(57)は、会議の冒頭でこう発言した。習氏が前日の演説で、建国百年に当たる二〇四九年までに「社会主義現代化強国」を築き上げるとしたビジョンを「党と国家発展史上の新しい出発点であり、道しるべでもある」と持ち上げた。

 陳氏は第六世代のリーダー候補と目され、今年七月に失脚した孫政才(そんせいさい)氏(54)の後を継いで重慶市トップに就いた。一気に表舞台に躍り出て、今大会では「二階級特進」しての最高指導部入りが有力視される。記者団との受け答えも自信にあふれた様子でこなし、習氏という大きな後ろ盾を得た余裕さえうかがえた。

党大会の分科会で話す胡春華氏=浅井正智撮影

写真

 広東省分科会に出席した胡春華(こしゅんか)省党委書記(54)は社会主義強国を目指す習氏の方針について「人々の心を揺さぶる目標であり、中国百年の夢だ」とたたえた。

 胡氏は、胡錦濤(こきんとう)前総書記が母体とした共産主義青年団(共青団)の出身。習氏への言及は簡潔で、踏み込んだ発言をした陳氏とは対照的だった。胡氏は今後の重点政策とする貧困、環境への対応についてデータを交えつつよどみなく説明し能吏ぶりを印象づけた。

 今回の党大会では、政治局常務委員(現在七人)の「六十八歳定年」の慣例撤廃や、党主席ポスト復活などが協議されるとの情報もある。実現すれば、習氏が長期政権を確立し、第六世代のリーダー決定は先送りされる可能性もある。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報