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【国際】

被爆者が平和賞演説へ カナダ在住サーロー節子さん

7月、「核兵器禁止条約」が採択された会場で演説するサーロー節子さん=ニューヨークの国連本部で(共同)

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 【ジュネーブ=共同】ノーベル平和賞に決まった非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))は二十六日、ノルウェー・オスロで十二月十日に開かれる授賞式にカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)と、日本国内在住の被爆者二人の計三人が出席すると発表した。サーローさんはICANのフィン事務局長と共に演説し記念メダルと賞状を受け取る予定。被爆者がノーベル平和賞の授賞式で演説するのは初めてとみられる。

 サーローさんは十三歳の時に広島で被爆。自身の体験を英語で語る活動を続けている。ICANは「二〇〇七年に活動を始めたICANの中心人物」で、核兵器禁止条約制定交渉でも重要な役割を果たしたと強調した。

 他の被爆者二人については日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が人選を進めているとした。

 今回の発表に当たり、フィン氏は「広島と長崎の被爆者は核戦争の恐怖の生き証人だ。世界の指導者は核兵器なき世界という未来への彼らの呼び掛けを傾聴すべきだ」と指摘した。

 サーローさんも「平和賞はわれわれの目標を前進させるための力強い手段となり得る。特にこれまで核兵器禁止条約への署名を拒否している国でそうだ」とコメント。条約に反対する日本政府に対し、署名するよう改めて求めた。

 ノーベル平和賞を巡っては、広島と長崎の二人が被爆者として初めて一五年の授賞式に招待されている。

 一方、ICANで国際運営委員を務める川崎哲(あきら)氏(48)は二十六日、広島市を訪問。松井一実広島市長を表敬訪問し「核兵器を禁止し廃絶するための努力をしてきた被爆者に向けられたものだ」と強調。松井市長は「朗報だ。ありがたい」と歓迎した。

 

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