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【国際】

クルド議会が議長退任承認

 【カイロ=奥田哲平】ロイター通信によるとイラク北部クルド人自治区の議会は二十九日、自治政府トップのバルザニ議長の退任を賛成多数で承認した。バルザニ氏は地元テレビで演説し独立の是非を問う住民投票に国際社会の支持が得られなかったことに「クルドの味方は誰もいなかった」と無念さをあらわにした。

 バルザニ氏は二十八日に議会に送付した書簡で、十一月一日に迎える議長職の任期を延長しない意向を表明していた。バルザニ氏の支持者らは退任を認めた議会に反発し、議会庁舎を襲撃。議員を事務室に閉じ込め、報道関係者が負傷するなどの事態になった。

 バルザニ氏は演説で、九割以上の独立賛成票を得た住民投票について「投票結果は決して消せない」と正当性を強調。「独立のために闘う人々を支え続ける」と述べた。今後も治安部隊ペシュメルガを率いる指導者として残り、影響力を保つ可能性がある。

 バルザニ氏が退任を余儀なくされたのは、イラク軍の進攻により実効支配地域を失った影響が大きい。バルザニ氏はイラク中央政府の武力行使を非難し、「米国が攻撃を知っていたのかどうか、なぜ防がなかったのかを問うべきだ」と不介入方針を貫いた米国にも批判の矛先を向けた。

 

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