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【国際】

世界気象機関発表 CO2平均濃度 過去最高更新

 【ジュネーブ=共同】世界気象機関(WMO)は三十日、地球温暖化に及ぼす影響が最も大きいとされる二酸化炭素(CO2)の大気中の世界平均濃度が二〇一六年に四〇三・三ppm(一ppmは百万分の一)となり、過去最高を更新したと発表した。一五年より三・三ppmの増加で年間としては過去最大の増加量。上昇が止まらない状態だ。

 WMOは、急速な濃度上昇は「気候システムに前例のない変化をもたらし、地球環境と経済に甚大な悪影響を与える」と警告し、各国に温暖化対策の枠組み「パリ協定」の履行など一層の温室効果ガス削減強化を求めた。CO2濃度は産業革命前の一七五〇年と比べると45%増に達した。

 今年十一月七〜十七日にドイツ・ボンで開かれる国連の気候変動枠組み条約第二十三回締約国会議(COP23)に先立ち公表した。WMOのターラス事務局長は「CO2など温室効果ガスを迅速に削減せねば、今世紀末までに気温上昇が危険な状況になりかねない。しかし現時点でCO2を大気から取り除く魔法のつえはない」と指摘した。

 WMOは一六年のCO2濃度上昇について、化石燃料の燃焼など人為的な要因に加え、赤道付近の太平洋の水温が上がる「エルニーニョ現象」の発生も理由に挙げた。

 CO2以外の主要な温室効果ガスであるメタン、一酸化二窒素の一六年の世界平均濃度はそれぞれ一八五三ppb(一ppbは十億分の一)、三二八・九ppbでともに最高を更新した。

 

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