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【国際】

世界記憶遺産 「杉原リスト」登録見送り 「慰安婦」は判断延期

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 【パリ=竹田佳彦】国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は三十日、歴史的文書を対象とする「世界の記憶」(世界記憶遺産)に、国内最古の石碑を含む「上野三碑(こうずけさんぴ)」(群馬県)と、日韓を結ぶ外交資料「朝鮮通信使に関する記録」の登録を正式決定した。国際諮問委員会が審査し、勧告していた。第二次大戦中に多くのユダヤ人を救った外交官・杉原千畝(ちうね)(一九〇〇〜八六年)の関係資料「杉原リスト」の登録は見送られた。旧日本軍の慰安婦関連資料の登録の判断は延期された。

 上野三碑は飛鳥、奈良時代に建てられた国特別史跡の山上碑(やまのうえひ)、多胡碑、金井沢碑の総称。群馬県高崎市などが申請した。朝鮮通信使は、朝鮮国王が徳川将軍家に派遣した使節団。日韓の関係自治体や民間団体が共同で、外交文書など計三百三十三点の登録を申請した。

 慰安婦関連資料は、日中韓を含む八カ国・地域の民間団体などが共同で登録を申請し、日本政府が「ユネスコの政治利用」と反発していた。ユネスコ事務局は声明で、関係国や当事者が対話する場所を、適切な時に設定することを提案した。

 国際諮問委は専門家十四人で構成。二十四〜二十七日に開かれ、申請のあった百二十七件中、七十八件の登録を勧告した。審査は非公開で、関係国は意見を述べる機会がない。

 杉原千畝は、岐阜県八百津町出身の外交官。バルト三国のリトアニアで勤務していた一九四〇年、ナチス・ドイツから逃れようと日本総領事館に駆け込んだユダヤ人約六千人に日本通過査証(ビザ)を発給して命を救った。同町が集めた「命のビザ」四十七通や発行者リストなど六十四点を申請していた。

 

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