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【国際】

正恩氏、粛清で忠誠固め 強まる制裁 幹部の監視強化

 【ソウル=上野実輝彦、北京=城内康伸】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が最近、党や政府の幹部の動向監視を強化し、しばらく途絶えていた粛清を始めたことが分かった。韓国情報機関、国家情報院や北朝鮮関係者が明らかにした。

 この関係者は「国際社会の制裁強化で、政権内に動揺が広がることを正恩氏が懸念しているようだ」と話している。

 国家情報院は二日、国会に提出した資料で、正恩氏が見せしめのため、平壌高射砲部隊の装置部長を腐敗容疑で処刑したと報告。弾道ミサイル発射の祝賀行事を一面に掲載しなかったとして、党機関紙・労働新聞の幹部数人に思想強化措置を受けさせたとしている。

 北朝鮮関係者によると、正恩氏は九月三日に強行した六回目の核実験直後、党組織指導部の第一副部長らを集め「緊迫した情勢下でこそ、忠誠度が分かる」として、幹部への監視と思想点検の強化を指示。具体的には、幹部の海外口座や外貨保有状況、六親等以内の親族の海外駐在状況、日ごろの言動などを徹底的に調査、点検し、年末まで日々の動向を報告するよう命じたとされる。

 さらに、幹部が所有する書籍やコンピューター内に保存されたファイルの内容を検査。体制に悪影響を与えると判断される、海外から流入した映像や出版物の摘発にも力を入れているという。

 また、国家情報院は、平壌のミサイル研究施設で最近、車両の動きが活発になっており、弾道ミサイル発射の兆候があると指摘した。トランプ米大統領が五日から日韓中を歴訪するのを前に、あえて活発な動きを見せ、けん制している可能性もある。

 

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