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【国際】

カタルーニャ、前閣僚ら8人拘束 前州首相の逮捕状請求

 【パリ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、スペイン司法当局は二日、中央政府が解任した州政府の前閣僚ら八人を反逆や扇動の容疑で拘束。一方、検察当局は、ベルギーの首都ブリュッセルに出国しているプチデモン前州首相ら五人の逮捕状を請求した。独立を巡る州政府幹部の身柄拘束は初めてで、州内で抗議が広がっている。独立運動をけん引したジュンケラス前副首相ら九人は二日、マドリードの裁判所に出廷したが、「逃亡の恐れがある」などとして拘束された。

 その後、独立宣言に反対して閣僚を辞めた一人は五万ユーロ(約六百六十万円)の保釈金を納め、保釈が認められた。

 ブリュッセルに滞在しているプチデモン氏と前閣僚四人は「公正な裁判が保障されていない」などとして出頭を拒否。これを受け、スペイン検察当局は二日、欧州連合(EU)加盟国間で有効な「欧州逮捕状」を裁判所に請求した。

 逮捕状が発付されれば、五人の拘束と移送をベルギー当局に要請する方針。ベルギー側は身柄を拘束した場合、六十日以内にスペイン側に引き渡す義務がある。人権侵害の恐れがあると判断した場合などは、手続きを拒むこともできる。

 プチデモン氏は前閣僚らの拘束を受け、「民主主義の基本原則に反する行為だ」と反発。一方、欧州の法律に詳しいミゲル・ガレ弁護士は、仏紙フィガロに「欧州逮捕状が対象とする三十二種類の容疑には、反逆罪や扇動罪が含まれない」と指摘。ベルギーによるプチデモン氏らの拘束、移送は困難との見方を示した。

 二日夜、州都バルセロナの州議会周辺には独立支持派の住民ら約二万人が集まり、前閣僚らの拘束に抗議の声を上げた。バルセロナ市議会も州政府との連帯を示し、三日の本会議で即時解放を求めた。

 

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