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【国際】

セクハラ疑惑 英政界に激震 国防相辞任、自殺議員も

 【ロンドン=沢田千秋】英国政界が前代未聞のセクハラ問題を巡り、揺れている。与野党議員十人以上のセクハラ疑惑が相次ぎ、保守党のファロン国防相が辞任し、七日にはウェールズ自治政府の前閣僚(労働党)が疑惑の調査中に自殺する事態にまで発展した。

 発端は、米ハリウッドの大物映画プロデューサーによるセクハラ疑惑。先月末、英労働党元職員の女性が女優らによる相次ぐ告発に「勇気が出た」と、自らも党幹部によるレイプ被害を告白。その後、疑惑が次々と明るみになった。

 ファロン国防相は一日、女性ジャーナリストのひざを触った疑惑で辞任。グリーン筆頭国務相は、運動員へのセクハラとパソコンからポルノ画像が見つかったと報じられた。

 メイ氏はファロン氏の早期辞任で、政権への打撃を極力抑えようとしたが、後任に若手を起用したことにより、かえって党内の不満を強める結果になった。

 メイ氏は六月に総選挙に打って出たものの、過半数割れに追い込まれ求心力が低下。欧州連合(EU)離脱に向けた交渉でも閣内不一致が目立つ。メイ氏腹心のファロン氏とグリーン氏の不祥事により、保守党内では、政権崩壊の恐れすらささやかれるなど危機感が漂う。

 英BBC放送などによると、労働党でも三日、ウェールズ自治政府の閣僚だったサージェント議員が相次ぐセクハラ疑惑で更迭された。サージェント氏は閣僚辞任の際、「私の潔白を証明する調査を望む」とコメントし、七日に自宅で死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。

 相次ぐ政治家のスキャンダルに、国民の政治不信は募るばかりだ。「ウェストミンスター(英国議会)・ハラスメント」。テレビや新聞では連日、この言葉が躍り、ロンドン市民は顔をしかめる。配達員のコーリー・メイさん(45)は取材に「政治家としては当然だが、一般人としても許されない。ウェストミンスターの悪い文化を一掃すべきだ」と、まくし立てた。

 

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