東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

習氏「大国外交」を開始 トランプ氏訪中 故宮貸し切り厚遇

 【北京=秦淳哉】アジア歴訪中のトランプ米大統領は八日、大統領専用機で韓国から北京に移動し、就任後初めて中国を訪れた。習近平(しゅうきんぺい)国家主席は、明・清朝時代の歴代皇帝が暮らした故宮(紫禁城)でトランプ氏夫妻を出迎えた。九日に人民大会堂で首脳会談が行われる予定。習氏は十月の共産党大会で自らが提唱した「大国外交」を本格的にスタートさせた。

 習氏夫妻とトランプ氏夫妻は、故宮内で一緒に京劇を観賞したほか、夕食を共にした。一日平均約八万人の観光客が訪れ、中国が世界に君臨した時代を想起させる世界遺産・故宮を「貸し切り」にして歓待する異例の厚遇。中国国営中央テレビによると、トランプ氏はタブレット端末で孫のアラベラちゃんが中国語で歌う姿を見せ、習氏は「機会があれば中国に来てほしい」と応じたという。

 習氏は党大会を終え、二期目の指導部を発足させたばかり。大会の活動報告では「中国の特色ある大国外交は、新型国際関係の構築を促す」と宣言し、建国百年の二〇四九年までに「社会主義の現代化強国」を実現させ、米国と国際社会を主導する展望を示した。トランプ氏の訪中は、米国と並ぶ指導者として世界をリードする姿勢を誇示する絶好の舞台となる。

 一方、米中の企業家らは、汪洋(おうよう)副首相とロス米商務長官の立ち会いの下、航空、人工知能(AI)など十九項目の協力文書に調印。香港フェニックステレビによると、協力分野の総額は九十億ドル(約一兆百七十億円)にのぼり、米中は実務面での協調も進めた。

 中国メディアは米国との協力路線を支持する論調が目立つ。中国共産党機関紙「人民日報」は八日付で「中国は大国として米国との関係発展を基本戦略としている」と主張。北朝鮮の核・ミサイル問題でも「朝鮮半島の非核化と平和的安定は両国の共通利益だ」と訴えた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報