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【国際】

200の国・地域が参加 COP23 難しい統一ルールづくり

 ドイツ西部ボンで6日から行われている国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)は会期終盤に入った。世界の200近い国や地域が集まって、何を決めようとしているのか。 (ボン・垣見洋樹)

 Q COP23の議題は。

 A 集中豪雨などの異常気象や海面上昇をもたらす地球温暖化は差し迫った問題。二〇一五年に採択された国際枠組み「パリ協定」では、石油や石炭を燃やすと出る二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを削減し、地球の平均気温上昇を十八世紀後半の産業革命前に比べて二度未満に抑える目標を掲げた。今回はこれを実行に移すための運用ルールをつくる。

 Q 具体的には。

 A 各国は温室効果ガスの自主的な削減目標を掲げ、どれだけ達成できたかを五年に一度報告、進捗(しんちょく)状況を確認する。各国がガス排出量をどう計測するかや、各国が提出する報告書をどうチェックするかなどが話し合われている。

 Q 焦点は何か。

 A 重要なのがチェックのあり方だ。パリ協定は各国の自主的な取り組みに委ねたものの、それぞれが高い目標を達成しなければ気温上昇は抑えられない。各国が提出する数値に間違いやごまかしがあったら、世界全体の進捗が確認できず、次の目標を立てることもできない。検証方法はカギの一つと言える。

 Q 厳しいルールにすればよいのでは。

 A そう簡単でもない。先進国は透明性の高い厳格なルールを主張している。しかし、中国など新興国は他国の監視や干渉を嫌い、別のルールの適用を求めている。実際、途上国の中には正確に排出量を計測する技術のない小国もあり、先進国と同じルールを一律に運用するまでには時間がかかるという見方もある。

 Q どんな形で決着するのか。

 A パリ協定の運用ルールは多岐にわたっている上、先進国と途上国の対立は根深く、簡単には決まらないだろう。全てのルールを完成させる来年十二月のCOP24まで話し合いが続く可能性もある。

 

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