東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

シリア化学兵器の調査延長を否決 安保理、ロシア拒否権

 【ニューヨーク=赤川肇】国連安全保障理事会は十六日、シリアの化学兵器使用疑惑を巡り、国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査機関の任期を延長する決議案を、ロシアの反対で否決した。ロシアはシリアのアサド政権を支援する立場で、シリア問題で常任理事国として拒否権を行使するのは十回目。安保理の機能不全があらためて浮き彫りになった。

 安保理十五カ国のうち、ロシアとボリビアが反対し、中国とエジプトが棄権した。合同調査機関は十六日に任期が終了するが、米欧は「調査は途中段階だ」として引き続き任期の更新を目指すとみられる。

 ヘイリー米国連大使は否決を受け「ロシアは事実上、シリアでの化学兵器使用を容認するということだ」と非難。シリアが化学兵器を使ったとして、米軍がシリア軍基地に巡航ミサイルを発射した四月の攻撃を引き合いに、「必要があれば再び行う」と警告した。

 一方、ロシアは合同チームの調査手法に問題があるとして、見直しを盛り込んだ独自の決議案をまとめたが、中国など計四カ国しか賛成せず否決された。ネベンジャ国連大使は「(米欧の)反シリアありきが実証された」と主張した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報