東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

中国・習氏の特使が訪朝 正恩氏の最側近と会談

 【北京=城内康伸】中国共産党の宋濤(そうとう)中央対外連絡部長は十七日、習近平(しゅうきんぺい)総書記(国家主席)の特使として空路、北朝鮮の首都・平壌を訪問した。習指導部二期目発足後の中国高官の訪朝は初めて。共同通信によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の最側近、崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長と会談した。冷え込んだ中朝関係の改善策と同時に、北朝鮮の核・ミサイル開発問題について話し合ったとみられる。

 中国高官の訪朝が明らかになるのは昨年十月の劉振民(りゅうしんみん)外務次官以来。中朝関係者によると、四日間の訪朝日程。正恩氏との会談が実現するか注目される。

 十月の共産党大会の結果報告が表向きの訪朝理由だが、宋氏は北朝鮮側との会談で、核・ミサイル開発の中止を求める中国の立場を伝えたもようだ。北朝鮮への圧力強化で一致した米中首脳会談の内容を説明した可能性がある。

 朝鮮労働党機関紙・労働新聞は十七日の論評で「わが国の最高利益や人民の安全に関連する問題は、絶対に交渉対象にならない」としており、北朝鮮側は核放棄を前提とした話し合いを拒否する構えだ。

 北朝鮮の二団体は十月三十日、「一部の国が(北朝鮮の核・ミサイル開発と米韓合同軍事演習の同時停止を意味する)双方の中断を主張しているのは、自衛の核と暴政の核を同様に考える無責任な行為だ」と主張した。「双方の中断」は中国が重ねて提案する米朝仲裁案だが、宋氏が提示しても、北朝鮮が応じる可能性は低い。

 北朝鮮の度重なる核実験に伴い、中国が国連安全保障理事会決議に沿って北朝鮮への制裁を強化し、中朝関係は悪化している。今回の訪朝で友好を演出したとしても、信頼回復がどれほど図れるかは未知数だ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報