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【国際】

ジンバブエ大統領辞任 実権37年 軍が引導

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 【ハラレ=共同】アフリカ南部ジンバブエの下院議長は二十一日、ムガベ大統領(93)が辞任したと明らかにした。側近の第一副大統領で、国軍に近いムナンガグワ氏(75)を解任したことに軍が反発して事実上のクーデターを決行、ムガベ氏を自宅に軟禁し辞任を迫っていた。一九八〇年の独立時から三十七年も実権を握り続ける世界最高齢の現職首脳だったが、欧米は「独裁者」と批判、国民や身内の与党からも見放され、権力の座から引きずり降ろされた。

 かつて白人政権下の黒人解放闘争を率いた英雄として尊敬を集めたムガベ氏だが、近年は健康が不安視されていた。政府系地元紙によると、議長は二十二日に新大統領を発表すると明らかにした。ムナンガグワ氏が後継に選ばれるのは確実な情勢だ。

 ムガベ氏の失脚により、同様に長期政権を続ける他のアフリカ諸国の首脳への退陣圧力が強まる可能性もありそうだ。

 首都ハラレでは、ムガベ氏の退陣を求めていた多くの人々が路上に出て国旗を掲げるなどし、辞任を祝福した。

 退陣の圧力が強まる中、与党は二十一日、ムガベ氏の弾劾決議案を議会に提出。罷免される可能性が高まっていたが、ムガベ氏から辞意を記した書簡を受け取った議長が、同氏の辞任を議場で発表した。ムガベ氏は「(辞任は)自発的なものだ」とした上で「スムーズな権限移譲」を望むと強調した。辞任を受け、弾劾手続きは停止された。

 ムガベ氏の後継の座を巡り、同氏の妻グレース氏(52)とムナンガグワ氏が対立。ムガベ氏が六日にムナンガグワ氏を突如解任すると、軍は十四〜十五日に国営放送局を占拠して「昨今の不公正な粛清に反対する」と主張した。さらにムガベ氏を軟禁、首都中心部に戦車や兵士を展開した。

 

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