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【国際】

独、再選挙回避を模索 第2党が連立協議応じる

 【ベルリン=垣見洋樹】ドイツのメルケル首相が進めてきた連立交渉の決裂を受け、現実味を帯びた再選挙の回避に向けた動きが目立ってきた。現在の大連立政権からの離脱を宣言している第二党の社会民主党のシュルツ党首は二十四日、政権樹立に向けた他党との協議には応じる方針を表明した。

 シュタインマイヤー大統領は来週初めにも、第一党のキリスト教民主同盟を率いるメルケル氏と社民党のシュルツ党首を招き、大連立継続の可能性について話し合う。

 連立政権が発足できない場合、メルケル氏は「再選挙がよりよい道」としている。しかし、手続きなどに時間をとられるため、再選挙の実施は来年四月初旬と予想される。内政や外交の停滞は避けられず、メルケル氏は大連立の継続にも望みをつないでいる。

 シュタインマイヤー氏は二十三日、シュルツ氏と面会し、政権樹立への協力を要請。これを受け、社民党は八時間に及ぶ幹部会を開いた。独紙フランクフルター・アルゲマイネによると、ハイル幹事長は「大統領の立場を尊重し、他党と交渉を行う用意がある」と党方針の軟化を表明した。

 シュルツ氏は二十四日「どのように政権づくりに貢献できるか、党幹部と話し合った」と述べ、メルケル氏との会談には応じる方針。しかし「何らかの方向性が決まっていることはない」と大連立に慎重な姿勢を崩しておらず、連立が実現するかどうかは不透明だ。

 独大衆紙ビルトによると、前党首のガブリエル外相は大連立の継続を望んでいるほか、下院議員百五十三人中、三十人は政権からの離脱方針に懐疑的という。

 社民党には大連立継続のほか、野党の立場でメルケル氏の少数与党を支える選択肢もある。しかし、メルケル氏は政権が不安定になる少数与党に否定的だ。

 社民党は、大きく議席を減らした九月の総選挙の直後、野党として党勢を立て直す方針を表明した。メルケル氏主導の政権内では党の特色が失われるとの危機感がある。

 

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