東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

カタルーニャ州 来月議会選 独立派、強硬一転「対話を」

写真

 【パリ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府が実施を決めた十二月二十一日の州議会選挙まで一カ月を切った。十月末の一方的な独立宣言に関わった州政府の前閣僚八人が逮捕されるなど独立が事実上、困難になる中、独立派の多くは対話を優先する現実路線に移行しつつある。

 「中央政府が対等な交渉に合意するのであれば、選挙公約から独立宣言を削除することもできる」。ベルギーに滞在しているプチデモン前州首相が率いる独立派政党「カタルーニャ欧州民主党」の幹部マルタ・パスカル氏は二十三日、スペインのラジオ局カデナ・セールの番組で語った。

 十七日に締め切られた立候補届け出で、同党が母体になる選挙連合「共にカタルーニャ」は従来の政治家に加え、学者やジャーナリストらを擁立。プチデモン氏はベルギー紙ル・ソワールのインタビューで「中央政府と、より現実的な関係を築く用意がある」と述べ、柔軟な姿勢も見せた。

 強硬な独立派だったジュンケラス前州副首相が率いるカタルーニャ共和主義左翼(ERC)も、対話路線を模索。広報担当者はAFP通信に「カタルーニャ共和国の建設は始まったばかり。交渉によって実現されることを望む」と述べた。

 実際に、独立を実現させるのは極めて難しい。中央政府は一方的な独立宣言の直後、「法の秩序を取り戻すため」に自治権停止を決め、州政府と州議会を解散させた。前閣僚らを反逆罪などで訴追する準備を進め、選挙で独立派を過半数割れに追い込みたい考えだ。

 十二月の州議会選は、独立派の主導権争いから統一候補は擁立できず、分裂選挙になる。スペイン紙ペリオディコが十九日に報じた世論調査結果によると、独立派と反対・慎重派はほぼ拮抗(きっこう)している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報