東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

習主席、影響力を復活へ ミャンマーのスー・チー国家顧問と会談

写真

 【北京=安藤淳】中国国営新華社通信によると、習近平(しゅうきんぺい)国家主席は1日、北京で、訪中したミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した。中国は、ミャンマーの軍政時代に培った影響力を復活させるとともに、習氏が唱えるシルクロード経済圏構想「一帯一路」を通じて南アジアでの存在感を強めたい考え。

 一方のミャンマーは、自国のイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害問題で強まる国際社会の圧力を、中国への接近を深めることによりかわす狙いがあるとみられる。

 新華社は、会談でのロヒンギャ問題に対する言及について報じていない。

 会談で習氏は「相手方の核心的利益や重大な関心について、互いが理解し支持し合ってきた」と発言。スー・チー氏は「両国関係を高度に重視する習氏に感謝する」と応じ、両国の間で人や物資のルートを整備し経済開発を進める「経済回廊」の建設などで、協力していくことに合意した。

 軍政下で民主化運動を弾圧し、経済制裁を科されて国際的に孤立したミャンマーは、外交・経済両面で中国に依存。中国もミャンマーの豊富な資源に着目し、水力発電施設の建設などで積極的に支援してきた。

 しかし、二〇一一年の文民政権発足を主導したスー・チー氏の後ろ盾になったのは、旧宗主国の英国を含む欧州。日米も経済協力を進め、中国の影響力は相対的に低下していた。

 今年八月にロヒンギャ武装勢力と国軍が衝突したのを機に、ロヒンギャが隣国バングラデシュへ逃れて深刻化した難民問題を巡り、中国の王毅(おうき)外相は先月十九日にミャンマーを訪問した際「(ミャンマーとバングラデシュとの)二国間の問題」と強調し、国際社会の干渉に不快感を示すミャンマーの立場を代弁した。

 直後にミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が訪中して二十四日に習氏と会談。習氏はミャンマーとの関係を「親戚」と表現するなど、蜜月ぶりを演出した。

 中国は、ミャンマー北部から南部への送電事業に協力を表明。西部の都市チャウピューでの港湾事業にも参入する方針だ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報