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【国際】

サレハ前大統領殺害 イエメンでフーシ派が銃撃

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 【カイロ=奥田哲平】中東の衛星放送アルアラビーヤによると、内戦が続くイエメンの首都サヌアで四日、サレハ前大統領がイスラム教シーア派の武装勢力フーシ派に殺害された。サレハ氏支持派の政党幹部が認めた。サレハ氏は二日、フーシ派との同盟関係を解消し、双方の対立が激化していた。サレハ氏の自宅が四日に爆破されたが、同氏はサヌア郊外を移動中にフーシ派の銃撃を受けて殺害されたという。インターネット上には、サレハ氏とされる遺体の映像が流れた。

 サレハ氏は一九七八年に北イエメンの大統領に就任し、九〇年の南北統一後も独裁体制を敷いた。中東の民主化運動「アラブの春」を受けて二〇一二年に退陣に追い込まれた。

 その後、サウジアラビアが推すハディ副大統領が暫定政権を発足したが、イランが支援するフーシ派とサレハ氏が連携し、一四年に首都サヌアを実効支配。イランの影響力拡大を懸念したサウジが軍事介入し、内戦が泥沼化している。

 サレハ氏は今月二日、対立するサウジに和平協議を呼び掛け、フーシ派と決裂。先月二十九日からサヌアで散発的に続いていた両者の衝突は市街戦が拡大し、学校や商店も閉鎖している。レンタカー店を経営するサーディさん(23)は電話取材に「一日中銃撃や爆発音が聞こえる。どこで戦闘が起きているか分からず、外出できない」とおびえた。サウジ主導の有志軍は四日、住民にフーシ派拠点から避難するよう警告しており、二百万人以上が住む首都に対して大規模な空爆が実施される恐れがある。

 

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