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【国際】

法王、核保有を初批判 先月 被爆者らと面会時に

 【ウィーン=共同】ローマ法王フランシスコが先月、被爆者らと面会した際「核兵器の保有だけでも断固として非難されるべきだ」と述べ、核保有を初めて明確に批判したことが分かった。法王庁が六日までに確認した。法王はこれまでも「核抑止力」に否定的な姿勢を示してきたが、核保有にまで踏み込んで発言してこなかった。

 核兵器を違法化する核兵器禁止条約が七月、国連で採択された。だが米ロなど核保有国は安全保障を優先し反対している。軍縮に逆行して保有国が核の近代化や戦力増強を進める中、核保有批判を明確にすることで、現状に警鐘を鳴らし核廃絶への努力を促した形だ。

 法王は十一月十日、バチカンで開いた核軍縮に関する会合に参加したノーベル平和賞受賞者や被爆者らと面会し、核兵器の破滅的な影響に強い懸念を表明した。事故などによる核爆発の危険性を考慮すれば、核使用の威嚇や核保有も非難されるべきだと述べた。

 また、法王は核兵器による安全保障は見せかけにすぎないと批判。核兵器を含む兵器の近代化や開発に多額の費用がかかり、貧困問題、教育、環境、医療保険などの取り組みが後回しにされていると訴えた。

 法王は核廃絶を強く訴えてきており、バチカンは九月二十日の署名開始初日に核兵器禁止条約に署名、批准を済ませた。

 

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