東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

「エルサレム首都」抗議デモ死者も 金曜礼拝 怒りのイスラム

8日、エルサレム旧市街のダマスカス門で、トランプ米大統領のエルサレムの「首都認定」に抗議するパレスチナ人ら=奥田哲平撮影

写真

 【エルサレム=奥田哲平】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式に認定してから初の金曜日となった八日、イスラム諸国では信仰心を高める集団礼拝が行われた。ロイター通信などによると、パレスチナ自治区をはじめ、イランやインドネシア、マレーシア、パキスタンなどで礼拝後、「首都認定」に反発する大規模な抗議デモが相次いだ。

 パレスチナの赤新月社によると、ヨルダン川西岸やガザ地区などで、パレスチナ人ら三百人以上がイスラエル軍との衝突で負傷。うち一人がガザで銃撃により死亡した。七日夜には、ガザからイスラエルに向けてロケット弾三発が発射され、イスラエル軍は戦闘機と戦車で報復攻撃した。

 ユダヤ教、イスラム教の聖地「神殿の丘」(イスラム名ハラム・アッシャリーフ)があるエルサレム旧市街では八日昼すぎ、金曜礼拝を終えた信者たちが散発的に抗議活動を繰り広げた。「トランプ氏には決して追い出されない」と叫んでプラカードを掲げたグループは、十分後には治安部隊に強制排除された。ホテル従業員のサマル・シャベルさん(48)は「和平交渉は進まず、行動を起こすしかない」とまくしたてた。

 だが、イスラエルの占領下にあるエルサレムの警備は厳重で、大きな混乱は起きていない。建設作業員アフマド・メスワトさん(30)は「デモに参加すれば拘束される。今の生活を壊したくない」と抗議活動を遠巻きに見つめた。

写真

 一方、同じ旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」には、早朝から家族連れや観光客が訪れた。トランプ氏の「首都認定」を歓迎しているユダヤ人ばかりではない。

 ヨルダン川西岸の入植地に住む音楽教師モティ・ホシュコップさん(45)は「エルサレムは神に約束されたイスラエルの首都と信じている。だから、私には必要のない宣言だった」と指摘。「私たちは、彼(トランプ氏)と支持者のために政治的に利用されている」と批判した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報