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【国際】

被爆者絵画「言葉ない」「胸痛い」 「原爆の図」などパリで130点展示

「ヒバクシャ−生存者の絵画」展=8日、パリで(共同)

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 【サンドニ=共同】広島、長崎の被爆者が描いた約百三十点の絵の複製などを紹介する「ヒバクシャ−生存者の絵画」展がパリ郊外サンドニのフランス国立公文書館で八日、始まった。見学者らは「あまりにも悲惨で言葉にできない」「核廃絶の重要さが分かった」などと感想を語った。来年三月三十一日まで。

 同館によると、一九七四年からNHKの呼び掛けで集まった三千六百点のうち、広島平和記念資料館が所蔵する約百点や、長崎原爆資料館が所蔵する十点余りを実物大で複製。丸木位里(まるきいり)・俊(とし)夫妻の「原爆の図」の複製二点、漫画「はだしのゲン」なども展示している。中学、高校から多数の見学希望が寄せられているという。

 展示監修者ベルナール・エスマン氏は「きのこ雲の映像や写真は誰もが知っているが、その下で何があったか、欧州ではあまり知られていない。市井の人々が描いた絵が事実を生々しく伝えている」と話した。

 会場で地元の男子中学生ジョルダン君(14)は「人々の叫び声が聞こえるようで、胸が痛くなる。たくさんの人が苦しみ、亡くなったことが実感できた」と表情をこわばらせた。女性写真家マリノエルさん(54)は「フランスは核保有国だが、もう核爆弾をつくってはいけないと強く思った」と話した。

 展示期間中に有識者らの討論会、戦時下の広島・呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」の上映会も予定されている。

 

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