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【国際】

米国務長官「前提条件なしで北と対話」 柔軟姿勢へ転換

12日、ワシントンで講演するティラーソン米国務長官=AP・共同

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 【ワシントン=後藤孝好】ティラーソン米国務長官は十二日、首都ワシントンで講演し、北朝鮮の核ミサイル問題に関して「われわれは北朝鮮との対話を前提条件なしで行う用意がある」と述べた。米政権は従来、北朝鮮が核実験やミサイル発射を停止する意思を示すことを対話の条件としており、柔軟姿勢を示した形。

 ティラーソン氏は「核・ミサイル計画を放棄する用意があるなら対話をするというのは現実的ではない。とにかく会ってみよう。向こうが望むなら天気の話をしてもいい」と指摘。「トランプ米大統領も非常に現実的だ」と述べたが、トランプ氏が前提条件なしの対話を容認しているかどうかは触れなかった。

 一方「対話をするには静かな期間が必要だ」として、対話に当たっては核実験や弾道ミサイル発射を停止する必要性があると強調。米国への脅威となる核兵器を北朝鮮が保有することは受け入れられない考えを繰り返し表明した。

 トランプ氏はこれまで、対話による平和的解決を模索するティラーソン氏に対して「小さなロケットマンと交渉を試みても時間の無駄だ」と批判していた。サンダース大統領報道官は十二日、声明で「大統領の北朝鮮についての見解は変わっていない」と述べた。

◆訪朝の国連事務次長「対話の扉開いた」

 【ニューヨーク=赤川肇】北朝鮮を訪れた国連のフェルトマン事務次長(政治局長)は十二日、李容浩(リヨンホ)外相ら北朝鮮高官との会談について「対話を続けるべきだとの考えで一致した」と明らかにし、「扉を少し開くことができたと思う。交渉による解決への扉が大きく開くことを願う」と述べた。フェルトマン氏は五〜八日に訪朝。会談は計十五時間以上に及んだといい、フェルトマン氏は「彼らは戦争を避けることが大切だと賛同した」と繰り返し強調した。

 だが、緊張緩和に向けて「方針転換の意思を示すべきだ」と北朝鮮側に求めたのに対し、「どんな言質も取らせてくれなかった」とも説明。ただ、今回の訪朝を踏まえて高官らが金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と協議する見通しを示し、「彼らがどう反応すべきか考えるには時間が必要だ」と期待をにじませた。

 

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