東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

ロシア、米情報でテロ阻止 プーチン氏、対米改善に意欲

 【モスクワ=栗田晃、ワシントン=後藤孝好】ロシアのプーチン大統領は十七日、トランプ米大統領と電話協議を行い、米中央情報局(CIA)の情報提供によって、ロシア北西部のサンクトペテルブルクでのテロ計画を未然に防げたとして謝意を伝えた。プーチン氏が米情報機関の協力に直接感謝の言葉を述べるのは極めて異例。米大統領選への介入疑惑などで両国関係が冷え込む中、局面打開への意欲を示したといえる。

 タス通信によれば、ロシア連邦保安局(FSB)は十五日、サンクトペテルブルク中心部で十七日にテロを計画していたとして、過激派組織「イスラム国」(IS)の賛同者とみられる七人を逮捕し、拠点から爆発物を押収した。

 ロシア大統領府や米ホワイトハウスによれば、プーチン氏自らトランプ氏に電話をかけ、CIAからの「十分な情報」が摘発に結びついたと強調。トランプ氏も「テロリストがどこにいようと、打ち負かすためには情報面での協力が重要だ」と応じた。

 トランプ氏は、米大統領選中の自陣営とロシアとの共謀疑惑に関しては、記者団に「いかなる共謀もない」とあらためて繰り返し否定した。

 プーチン氏は十四日の記者会見で「米ロが協力すれば、より効果的に解決できる問題がたくさんある」と関係改善に意欲を見せ、その直後、トランプ氏と北朝鮮情勢について電話協議したばかりだった。プーチン、トランプ両氏は米ロ協調の優先分野として、世論の理解を得やすいテロ対策を挙げてきた。連携のメリットをようやく具体的な形で示せた格好だ。

 ロシア上院国際問題委員会のクリモフ副委員長は十八日付のイズベスチヤ紙で「政治的な状況にかかわらず、情報機関同士の協力が良好に進むようになってきた」と手放しで評価した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報