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【国際】

文大統領「日韓合意で解決できず」 慰安婦「後続措置を」

 【ソウル=境田未緒】韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は二十八日、慰安婦を巡る日韓合意の検証結果が出たことを受けて「この合意で慰安婦問題は解決できないという点を改めて明らかにする」などとする声明を発表した。政府に対し「早い時期に後続措置を準備するよう望む」とも述べ、合意に関して何らかの措置を取る方針を示した。

 大統領府高官は同日、「合意を破棄するのか」という記者団の質問に「いま破棄という言葉を使うのは適切ではない」と述べ、具体的な措置内容は明かさなかった。来年一月上旬に政府が新たな方針を打ち出すとの見通しを示した。日本側に何らかの働き掛けをする可能性があり、内容によっては日韓関係が悪化する可能性がある。

 文氏は声明で、検証によって「手続きや内容に重大な欠陥があったと確認された」と表明。「苦しくて逃げたい歴史であればあるほど直視しなければいけない」とした上で、「韓日両国が不幸だった過去の歴史を乗り越え、本当の心の友となることを望むという姿勢で日本との外交に臨む」と述べた。

 「歴史は歴史通りに真実と原則を毀損(きそん)することなく扱う」とする一方、「同時に歴史問題解決とは別に韓日関係の未来志向による協力のため正常な外交関係を回復していく」とも述べた。

◆日本政府、新たな要求に応じない方針

 日本政府は二十八日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が二〇一五年の日韓合意では従軍慰安婦問題は解決できないと表明したことを受け「合意の着実な履行を求める立場は不変だ」(政府筋)として、韓国側が新たな対応を要求しても応じない方針だ。

 政府高官は「万が一、韓国政府が合意の見直しを要求するような事態になれば、国と国との約束は成り立たなくなる」と警戒を強める。

 

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