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【国際】

イランデモ 死者21人 全土に拡大 首都で450人拘束

イラン・テヘラン西郊エルブルズ州の街頭の抗議デモを伝える12月31日のビデオ画像=ロイター・共同

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 【カイロ=奥田哲平】AFP通信によると、イラン各地の反政府デモは二日までに全土の四十都市以上に拡大し、中部カデリジャンでは一日、地元警察署を襲撃するなど一部が暴徒化し、計九人が死亡した。先月三十一日にも治安部隊との衝突で十人が死亡。二十八日に始まった一連のデモの死者は計二十一人に増えた。ロウハニ政権は沈静化を図っているものの、歯止めがかからない状況だ。

 デモは物価高や経済政策への不満をきっかけに始まり、一九七九年のイスラム革命によって成立した「イスラム共和制」への非難に発展。二〇〇九年に大統領選の不正を訴える改革派陣営への弾圧で少なくとも数十人が死亡して以来の深刻な事態に陥った。ロイター通信によると、ソーシャルメディアに投稿された映像では、各地でデモ隊の一部が政府庁舎や警察署、イスラム教シーア派の宗教学校などを襲撃。治安部隊が鎮圧のため銃撃したもようだ。

 一日には中部ナジャフバドでデモ隊が猟銃を発砲し、警察官一人が死亡した。首都テヘランの当局者は一日までの三日間で四百五十人を拘束したと発表。最高指導者ハメネイ師は二日、「イランに問題を引き起こすため、敵が金や武器、情報機関などを使っている」と主張した。

 昨年五月の大統領選で「表現の自由」を広げると公約した保守穏健派のロウハニ大統領は三十一日、「政府への抗議や批判は自由だが、国や生活を改善する方法でなければならない」と説得。反米強硬派の軍事組織「革命防衛隊」の幹部は「デモが続けば、収束させる手段を取る」と強硬措置を示唆している。

 イランへの敵対姿勢を示すトランプ米大統領は一日「偉大な国民は長年抑圧されてきた。彼らは食料と自由に飢えている。変革の時だ」とツイッターに記載。ロウハニ師は「イランをテロ国家と呼んだ男には、共感を示す権利はない」と不快感を示した。

 

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