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【国際】

正恩氏「平昌 成功願う」 米には「核ボタン 机上に」

 【北京=城内康伸】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は一日、二〇一八年の施政方針を盛り込んだ「新年の辞」を発表し、「米本土全域が核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上に常にある」として、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備を事実上宣言した。自国の軍需工業部門に対しては、核弾頭と弾道ミサイルの量産や実戦配備に拍車を掛けるよう指示した。北朝鮮のメディアが一斉に演説を伝えた。

 一方で、正恩氏は韓国で来月九日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪の「成功を願う」とし、北朝鮮代表団派遣の用意があると表明。この問題を協議するため、南北当局が早期に会うことが可能だと韓国に呼びかけた。

 トランプ米政権を威嚇して対決姿勢を崩さぬ半面、韓国には融和的姿勢を示し、米韓の協調関係を切り崩そうとする狙いとみられる。

 これに対し韓国の趙明均(チョミョンギュン)統一相は二日、南北高官会談を今月九日に板門店(パンムンジョム)で開催することを提案した。

 「新年の辞」で正恩氏は六回目の核実験やICBM「火星15」を発射した昨年を回顧し「国家核戦力の完成という歴史的な大業の成就だ」と強調。「米国はわが国を相手に戦争を仕掛けることはできない」と自信を示した。ただ、核弾頭の小型化や大気圏再突入の技術を北朝鮮が確立できたかは、確認されていない。

 今年について「わが人民が建国七十周年(九月)を大慶事として記念し、南朝鮮(韓国)で冬季五輪が開かれる意義深い年」と位置付け、「凍結状態にある北南関係を改善し、民族史に特筆すべき重大な年にすべきだ」と訴えた。韓国には「米国に加担し、情勢を激化させないよう」要求し、米韓合同軍事演習の中止を迫った。

 

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