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【国際】

チュニジア 続く抗議デモ 600人超逮捕

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 【カイロ=奥田哲平】北アフリカのチュニジア各地で物価高騰や増税に反発する抗議デモが続いている。ロイター通信によると、一部のデモ参加者が暴徒化し、十一日までに六百人以上が逮捕され、警察官五十人が負傷した。デモによる混乱が拡大すれば、イスラム過激派の伸長を招く懸念が出ている。

 デモは七日に始まり、一部で商店での強奪や政府庁舎への襲撃も起きている。政府は軍を配置して警備を強化している。

 南東部ジェルバ島では十日、二千年以上前に建てられたアフリカ最古のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)やユダヤ人学校に火炎瓶が投げ込まれた。建物の一部が損傷したが、負傷者はいなかった。島内ではデモは発生しておらず、実行犯は不明だ。ただ二〇〇二年には国際テロ組織アルカイダ系組織がシナゴーグを狙った爆発テロを起こしている。

 チュニジアは過激派組織「イスラム国」(IS)に多くの戦闘員を送り出す「人材供給国」の一つだったが、ISがイラクやシリアで支配地域を失ったため、約八百人の戦闘員が帰国したと指摘される。

 デモの背景には高い失業率への若者の不満がある。中東の民主化運動「アラブの春」の先駆けとなって一一年にベンアリ政権が倒れてから十四日で七年。「民主化の優等生」といわれる一方、日本人を含む外国人観光客が犠牲になった一五年の首都チュニスでの博物館襲撃テロなどの影響で観光収入が激減し、経済は低迷している。

 

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