東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

スペイン・カタルーニャ議会きょう招集 州政府樹立へ混乱必至

写真

 【パリ=竹田佳彦】独立問題で揺れるスペイン北東部カタルーニャ自治州で、中央政府が自治権を停止し昨年十二月に解散、選挙が実施された州議会が十七日、改選後、初めて開かれる。独立派が過半数を占めた選挙結果を受け、ベルギー滞在中のプチデモン前州首相は再任を目指す。しかし帰国すれば拘束される可能性が高く、州政府樹立に向けた独立派政党間の調整は難航しており、混乱は必至の情勢だ。

 プチデモン氏は独立のけん引役として中央政府から反逆罪や扇動罪に問われている。このためプチデモン氏率いる「カタルーニャのための連合」はオンライン会議や代理人による議会活動など、さまざまな手段を用いた執務を模索している。「連合」は十日、「プチデモン氏がベルギーにいても再任できるよう、州の法制度を研究している」とする声明を発表した。

 一方、連立政権を検討するジュンケラス前州副首相率いる独立系第二会派「カタルーニャ共和左派」は、国外滞在中のプチデモン氏の再任には慎重な姿勢だ。地元紙バンガルディアは、法律家も「就任には、州内にいなければならない」との見解で一致していると報じた。

 州議選で当選した独立派のうち、ジュンケラス氏を含めて八議員がベルギー滞在中か拘束中。現実的には議員活動は制限されるため、議員にとどまるか、辞任して比例名簿下位の候補者に交代するかについても注目を集めている。

写真

 スペインのラホイ首相は十五日、声明で「プチデモン氏が政権を握った場合、自治権の停止は続く」と警告した。バルセロナの裁判所は同日、プチデモン氏が代表を務める独立派政党の前身が、企業に多額の献金と引き換えに公共事業を約束していたと認定。政権が揺さぶりを図っている可能性がある。

 州議選で最も支持を集めて州議会第一党になった反独立派の市民党は、州代表のイネス・アリマダス氏を州首相に推挙する方針だが、過半数には届かず選任は困難とみられる。

 州法によると四月までに州政府が樹立できない場合、再選挙となる。

 選挙は、独立派が過半数を占めた州議会の顔触れ刷新を図り、中央政府が実施を決めた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報