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【国際】

核放棄したカザフ大統領「米中ロ 結束不可欠」 国連で訴え

 【ニューヨーク=赤川肇】旧ソ連崩壊後に核兵器を放棄したカザフスタンのナザルバエフ大統領が十八日、大量破壊兵器の不拡散を話し合う国連安全保障理事会の公開会合で演説し、核開発を続ける北朝鮮や核の兵器転用が懸念されるイランに対し、「後に続いて」と核放棄を訴えた。また北朝鮮を含め核問題解決には米国と中国、ロシアの信頼関係が不可欠と指摘したが、米中ロはこの日も相互批判を繰り広げ、足並みの乱れを露呈した。

 ナザルバエフ氏は「われわれは核兵器を放棄し、不可侵の安全防護策を築くことで国際的地位を築いた」と主張。核拡散防止条約(NPT)を離脱した場合の罰則強化や、核保有国が非保有国や核放棄国を保護する法的拘束力を伴う枠組みづくりを提案した。

 一方、ヘイリー米国連大使は演説で「北朝鮮ほど核不拡散体制への大きな脅威はない」と述べ、安保理決議の履行徹底を改めて要求。またシリアの化学兵器使用疑惑を巡る国連などの合同調査機関が昨年十一月、ロシアの拒否権発動で存続できなかったとして「ロシアが不拡散に真剣なら(シリアの)アサド(政権)を説得するはず」と皮肉った。

 これに対しロシアのラブロフ外相は、イラン核合意の見直しを求めるトランプ米政権を念頭に「一カ国のために核合意が不成功になれば、朝鮮半島の核問題を含め世界全体の安全に悪影響を及ぼす」と非難。中国の呉海濤(ごかいとう)国連次席大使も「全関係国は全体の状況と長期的利益に留意すべきだ」と同調した。

 会合は一月の安保理議長国カザフが主催。中ロと国境を接するカザフでは旧ソ連時代に核実験が繰り返されたが、一九九一年の独立後に世界四位だった核戦力を放棄した。

 

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