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【国際】

米政府機関が一部閉鎖 つなぎ予算案採決できず

 【ワシントン=石川智規】米連邦政府のつなぎ予算が二十日午前零時(日本時間同日午後二時)に失効し、政府機関の一部閉鎖が始まった。メキシコ国境沿いの壁建設の是非など、移民政策をめぐる与野党の対立が続き、上院がつなぎ予算案の採決に必要な動議の可決に失敗したためだ。トランプ政権発足から一年を迎えた日に政府閉鎖となり、米国の対立と分断の深刻度が浮き彫りとなった。

 政府閉鎖となるのはオバマ政権下の二〇一三年十月以来、約四年ぶり。

 つなぎ予算の失効後も、国防や治安などの業務は続行する。ホワイトハウス高官は十九日夜、政府閉鎖の影響について「必要な機関には政府から資金を手当てし、影響を最小限にとどめる」と強調した。

 海外の米軍兵士ら向けのラジオ局などを運営するAFNは二十日、一部を除いて放送を停止した。一三年には閉鎖に追い込まれた国立公園は今回、通常通り運営する考えだが、スミソニアンの博物館などは閉鎖の見込み。空港警備や航空管制など交通行政には支障は出さないという。一方、環境保護局など一部機関の職員は自宅待機とする。

 マティス国防長官は二十日の声明で「われわれは世界各国での任務を続ける」と強調。軍人や職員の待遇面での影響を和らげるとした上で「列を保て。引き続き警戒を」と呼びかけた。

 与野党はつなぎ予算失効後も閉鎖解消に向けた折衝を続ける。多くの機関が休業する二十〜二十一日の週末中の短期決着を図りたい考えだが、協議が長引けば行政サービスの停滞を招き市民生活や観光などに影響が出るおそれがある。

 政府機関の運営費や職員給与などの根拠となる二〇一八会計年度予算(二〇一七年十月〜一八年九月)はこれまで、与野党の対立のため成立に至っていない。この間、与野党は当面の政府支出を工面するつなぎ予算を成立させ、政府閉鎖を防いできた。だが、二十日に失効期限を迎えるつなぎ予算の更新をめぐり、共和党が国境の壁建設を求めたのに対し、民主党は幼少期に親と不法入国した移民の若者「ドリーマー」を強制送還から保護する法案を求めて譲らず、与野党が折り合えなかった。

 

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